パン屋の親父?そりゃまた失礼な呼び方だろうと、怒るなかれ!東京は巣鴨にあるその名も「個性パン創造 アルル」の店主、林さんは、自らを「パン屋の親父」とよび、お客様にたくさんのメッセージを送り続けている。お店に置いてあるチラシに書かれた林さんのメッセージはもちろんだけど、林さんの作るパンから届けられるメッセージは、文字以上に私たちの心とおなかに響いてきます。林さんの考える個性的なパンの数々には、雑穀のパンや薬膳パン、塩なしパンなど健康に良さそうなものがたくさん。中でも「疲労回復パン」や「ストレス解消パン」など、現代人にぴったりのパンがうれしい。でもそんなパンの中で、今回選んだのは、ちょっと違った方向の(?)変わったパン。その名も「古代パン」と「縄文焼きパン」。古代パンの方はパンの原点を味わうということで、粉と塩と水だけで作られています。天然酵母やもちろんイーストも使っていません。そして、縄文焼きパン、これは林さんが縄文時代はこんなパンを食べていたのではないかと想像して作ったパンだそう。縄文食と言われる栃の実、栗、どんぐり、あわ、ひえ、きび、大豆、全粒粉、りんご果汁などを使い、素焼きの鉢で焼き上げたもの。とはいえ、最後に林さん、「縄文時代にパンを食べていたか、わからないんだけどね」と、笑いながらおっしゃっていましたが。
尚、アルルは6月よりビルの建て直し工事に入るようです。その間、何ヶ月かはお休みだと思うので、お店を訪ねるときは、ご注意ください。詳細はお店のHPでもわかると思うので、そちらをご参考に! でも新しいアルル、どんなお店になるのか、楽しみですね。(2008.05)
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